著者
山田 進弘
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.121-126, 1954-02-01

最近.肺機能検査法が新たに注目をひき.肺機能障害を伴う諸疾病における意義が強調されるに至つた。1.著者は.軽.中.重作業に從事する.20〜55才健常男子1074人につき.肺活量および最大換気量.同時に身長と体重を測つた。2.肺活量および分時最大換気量と体型との相関では.体表面積との相関が最大で.年令との関係は.肺活量よりも分時最大換気量との相関の方が大であつた。3.年令別の肺活量および分時最大換気量をうるための回帰方程式は.肺活量(cc):〔2847.6-(13.28×年令)〕×体表面積(m^2)最大換気量(l/min):〔88.01-(0.530×年令)〕×体表面積(m^2)(ただし20〜55才.らち最大換気量の20〜28才は.73.3×体表面積)であつたが.本推定値をうるに便利な計算図表を作成した。4.本回帰方程式を用いた.気流速度指数(Gaensler)の応用価値.臨床的意義および産業衞生への応用さらに肺機能の老人化の問題などを最後に論じた。

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