- 著者
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笹部 昌利
- 出版者
- 佛教大学大学院
- 雑誌
- 佛教大學大學院紀要 (ISSN:13442422)
- 巻号頁・発行日
- vol.27, pp.33-47, 1999-03-01
本稿は、薩長土以外の中小諸藩の個別分析が欠如するこれまで明治維新史研究に介在する問題点を明らかにするために、津山松平藩を析出し、同藩の幕末維新期の政治動向を明らかにしようとするものである。特に中央政局と地方(諸藩)の複雑な推移、対立、相互関係など多元的な政治過程のなかから、個別藩における中央への対応形態がどのように精選されていくのか、諸藩の政治運動が活発化する文久期(一八六一-一八六三)において、津山藩が諸藩の動向および攘夷問題に知何に対応していったのかを明らかにし、幕末期における藩の実像に迫る。津山藩攘夷諸藩の政治運動親兵八・一八政変