著者
南 俊朗
出版者
九州情報大学
雑誌
九州情報大学研究論集 (ISSN:13492780)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.15-30, 2007-03
被引用文献数
1

従来の図書館は紙などの物理媒体を資料としてきた。現在は、ディジタル化された電子媒体を資料としネットワーク経由で提供する、電子図書館化の動きが起こっている。しかし、すべての図書館資料が電子化されるのは遠い将来のことであり、かなりの期間、図書館は、物理および電子媒体の両方を資料とするハイブリッド図書館として利用者サービスを提供していくことになる。本稿は、ハイブリッド図書館において、資料などの利用データを自動収集し、それを解析することにより、利用者の要求にあったサービスを提供する図書館マーケティングに関して、その仕組みを考察し、また、その重要性を示す。今後、図書館のハイブリッド化を進めていくためには、本稿で提案するような図書館マーケティングや、それを活かした利用者サービスの提供が極めて重要になっていくものと考えられる。

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