著者
朝原 早苗 山本 澄子
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
福祉工学シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.17-20, 2006

本研究は手動車いす駆動時の重心位置計測を試み、その妥当性を検証することを目的とした。8名の非車いす使用者を対象とした。三次元動作分析装置及び床反力計を使用し、平地・上り勾配条件でそれぞれ前後4種類の車軸位置で静止時・駆動中の動作計測を行った。車いす-身体合成重心位置(COG)を運動学的モデルを使って算出した。静止坐位において前後方向成分のCOG計算値とCOP値は非常に高い相関を示した(r=.99、p<.05)。COP値とCOG値の誤差は平均約4mmであった。静止時及び平地駆動時の車軸-COG間距離(AX-COG)は車軸の前方移動に伴い、各被験者とも有意に減少した(p<.05)。しかし、上り勾配駆動時は車軸位置間のAX-COGの有意差は示したが平地に比べると被験者によるばらつきが若干あり、車軸位置前方移動に伴ってAX-COGが減少しない例もみられた。上り勾配駆動では平地駆動より大きな姿勢変化が要求され、誤差が大きくなる傾向が示唆された。

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こんな論文どうですか? 1C1-02 手動車いす駆動時の重心位置計測 : 車軸位置別における平地・上り勾配条件下での試み(OS 車いす支援システム)(朝原 早苗ほか),2006 https://t.co/aKPioSCxgv 本研究は手動車いす駆動…
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