著者
織畑 基一
出版者
多摩大学
雑誌
経営・情報研究 : 多摩大学研究紀要 (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.63-72, 2006

最近日本経済の復調が著しいが、その中心となっている戦略は、いわゆる「選択と集中」と呼ばれるものである。この「選択と集中」は、既存事業群に関する戦略というとらえ方で、新規事業に関するイノベーションに、対比できるものである。しかしこの戦略は、日本の文化的思想に反する側面を持っており、その遂行には長期の期間がかかる。 本論では、その理由についても言及を試みるが、まず、どういった戦略的フレームワークによって、「選択と集中」が提起されるかを中心に、実例を挙げながら述べてみたい。

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