著者
松本 信幸 井田 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.3, pp.31-36, 2008-04-10
被引用文献数
5

フレーム内処理の再構成型超解像方式を,エッジ部に加えてテクスチャ部や平坦部でも高画質化させる.従来のフレーム内再構成超解像方式は,輝度変化が被写体の輪郭に沿って連続する性質である自己合同性に着目し,エッジ部分において高い鮮鋭感が得られる高解像度化を行う.今回,まず,入力画像をエッジ部/テクスチャ部/平坦部に分割する.続いて,エッジ部では入力画像と自己合同性から生成した条件,テクスチャ部では入力画像から生成した条件を満たすように,フィルタ方式で拡大した画像を修正することで高解像度化する.従来のエッジ部分での鮮鋭感向上に加えて,テクスチャ部分での明瞭感の向上や,平坦部でのノイズの増幅を抑えることができ,17名の被験者による3次畳み込み内挿法との一対比較で約60[%]の採択率を得た.

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