- 著者
-
酒井 恵
内田 誠一
岩村 雅一
大町 真一郎
黄瀬 浩一
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.107, no.491, pp.1-6, 2008-02-14
文書画像の回転(スキュー)を補正するため,事例ベース傾き補正法を提案している.事例を用いることにより,文書の直進性を仮定せずに回転角を推定できる.また,事例として回転変量と不変量を用いることにより効率的に回転角を推定できる.変量と不変量はどのようなものでも良いが,前回の報告で用いていた不変量はノイズに弱いという問題があった.そこで本報告では,回転角推定の精度向上を目的として,不変量の多次元化について述べる.計算機内実験において文書画像55サンプルを用いて,簡単な傾き推定実験を行ったところ,48サンプルにおいて誤差1度以下,全てのサンプルにおいて誤差2度以下という精度を得た.また,スキャナ取得画像に対しても評価実験を行った所,目視ではあるが入力10画像中9画像に対して正しく補正できた.