著者
谷 伊織
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.18-28, 2008-09-30
被引用文献数
1 23

わが国では,社会的望ましさ反応の測定についてCrowne & Marlowe (1960)の社会的望ましさ尺度が邦訳されて使用されているが(北村・鈴木,1986),社会的望ましさ反応を測定する尺度の因子構造は研究者によって異なっている。そこで本研究においてはまだ邦訳されていないPaulhus(1991)のバランス型社会的望ましさ反応尺度を邦訳し,安定した因子構造を持つ新たな社会的望ましさ反応尺度を作成することを目的とした。調査1では探索的因子分析によって自己欺瞞,印象操作の2因子構造が見出された。調査2においては他集団のサンプルを対象に確認的因子分析を行い,交差妥当性が確認された。調査3においては他の概念との関連から構成概念妥当性が示され,調査4においては基準関連妥当性が認められた。以上より,バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版の信頼性と妥当性が確認された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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CiNii Articles -  Development of Japanese Version of Balanced Inventory of Desirable Responding (BIDR-J) http://t.co/wxNCtO5Bbo #CiNii
以前、社会的望ましさ反応を測定する尺度としてバランス型社会的望ましさ反応尺度(BIDR)を紹介しました。 BIDRの日本語版の文献はこちらです。 http://t.co/RkGGmzkPe6
ついでに、社会的望ましさや自己欺瞞傾向の尺度(BIDR)の研究も紹介しておきます。こちらの尺度なかなかおもしろいです。 バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版(BIDR-J)の作成と信頼性・妥当性の検討 http://t.co/3503Cl1cyY

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