- 著者
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田崎 三郎
- 出版者
- 尾道大学
- 雑誌
- 尾道大学経済情報論集 (ISSN:13469991)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, no.2, pp.85-111, 2005-12
ニューメディア・フィーバーで始まった情報化社会のその後の経過を、情報通信技術(ICT)の進展に関係付けて述べてゆく。ついで、現在政府やNHKが全力を挙げてその普及を図っている地上デジタル放送に関する政府見解と、これに対する民放労連(日本民間放送労働組合連合会)の反論、さらにこの反論に対してICT専門家としての立場から考察した我々の見解を述べる。また、デジタル放送でなければできないことも明らかにする。最後に、デジタル・デバイドやラスト・ワンマイル問題などを解消し、u-Japan政策を実りあるものとするための方策を検討し、それを基に情報通信行政の一元化を早急になすべきであることを提案している。