著者
高谷 邦彦
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.49-56, 2008-11-30

本論は,筆者が北海道稚内市で運営しているユーザ参加型ポータルサイト「さいほくネット」のデータをもとに,動画コンテンツを主体としたCGM(ユーザ参加型サイト)によって,地方都市が抱える情報発信の課題を克服する可能性を検討したものである。「さいほくネット」および動画共有サイト「YouTube」でのアクセス解析によると,日本においては主に中高年男性が地域情報の動画コンテンツを閲覧していることから,地方都市においてコストをかけずに地域情報を発信するには,地域の景観や歴史に関する動画コンテンツを制作し,ユーザ参加型のサイトを利用して発信してゆくことが現時点でもっとも有効な手段の一つであることがわかった。

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