著者
山根 猛 山口 恭弘
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.41, pp.123-129, 2008

我が国の沿岸漁業では様々な魚種を対象に定置網が操業されている。本漁業の生産量は678000トンで、沿岸漁業総生産量1901000トンの36%を占める(1996年)。本研究では、長崎県対馬東岸の志越漁場における定置網を事例に現地調査を実施した。日別漁獲量・種組成は季節により大きく変動するものの、漁期をとおして20種以上が漁獲された。当該域における漁獲種の利用方法は、投棄死亡そしてポストハーベスト・ロスを減少させるように機能している。当該域において如何にして資源の合理的な利用がなされているかについての事例を述べる。

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