著者
孫 宏傑
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学経営学論集 (ISSN:09184635)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.113-122, 2008-03

MS Excelのチャートツールは教育やビジネスなどの分野で多用されている。しかし,チャートツールの正確性についてはあまり検証されていない。チャートツールの出力は図であるから,目視によるチェック以外の検証法は少ないが,検証が不十分なツールの利用は非常に危ういと考えられる。本稿はチャートツールの一部,"近似曲線の追加"オプションに限定してその振るまいの正確さを検討する。"近似曲線の追加"機能の異常な振るまいがMSのサポートKB211967[4],KB829249[5],Aoki[1]で公開されたが,稀なケースかあるいは一般的な問題かについては言及していない。本稿ではこれについて,処理アルゴリズムと描画エンジンの2方面から検討する。結論として,"近似曲線の追加"機能はアルゴリズムに問題があり,少し大きいデータ(あるいは数の多いデータ)を適用すると異常な結果を得ることが多い。また,描画エンジンは正確に数式のデータを近似曲線に変換している場合もあれば,まったくできない場合も存在する。加えて,"近似曲線の追加"を利用するとき,Excelの設計上の原因でまったく意味のない数式とR^2値が出力されることがあるので,注意が必要である。なお,本稿でWindows版のExcel2000,Excel2003とExcel2007を対象とする。

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excelの近似曲線機能がどうやって近似曲線求めよるんか知りたくて調べよったらこんなんでてきた http://t.co/w0fzxxwZPZ こんな研究もあるんやなぁ

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