著者
呉 英海 金原 理
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学国際文化学部紀要 (ISSN:13409425)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.A15-A25, 2004-08-31
著者
吉原 弘道
出版者
九州産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究では、日本刀および刀鍛冶研究の重要史料である鎌倉~江戸時代中期に作成された日本刀(主に平安~戦国時代に製作された日本刀)の茎図(日本刀の茎の模写)・刀絵図(日本刀の刀身全体もしくは一部の模写)を調査・収集し、茎図集(押形集)・刀絵図集の史料学的分析を行い、絵図史料(茎図・刀絵図)採録刀剣データベースを構築する。構築した絵図史料採録刀剣データベースを用いて、茎図・刀絵図の変遷とその作成背景、日本刀の伝来過程、日本刀の形状変化(磨上による寸法の変化など)について分析する。
著者
渡辺 晋 石川 寛夫
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学芸術学部研究報告 (ISSN:02867818)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.171-179, 1989-03-10

Autochrome process, invented by A. and L. Lumiere of Lyon in 1904,was reproduced. This process was so-called screen plate process in which the emulsion is exposed through the color screen (mosaic) and reversal processed to yield an additive color transparency. We made color screen using dyed potato starch grains as color screen element and commercial use B/W negative film as panchromatic emulsion. The B/W negative film was exposed behind a separable color screen and reversal processed to a silver positive. This positive was combined with color screen to obtain color transparency. The results obtained were fine. Reproduction of Autochrome was discussed about color, contrast and image details.

4 0 0 0 OA 安部公房論

著者
和田 勉
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学国際文化学部紀要 (ISSN:13409425)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.A1-A14, 2007-09
著者
于 澎
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学芸術学部研究報告 (ISSN:02867818)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.279-288, 2007

本文以中日両国的近現代絵画的比較研究為研究焦点,通過中国画和日本画的比較研究,考察両国絵画的題材、顔絵具、素材、構図、技法及色彩等各方面的相同点和差異点、〓試着将日本画的独特的造型思考、材料及技法与中国水墨画相融和,尋求拡展新的具象表現的可能性。為了更具体地進行比較,本論文将中日両国的花鳥画中的梅和菊的表現作為研究的中心。自古以来,具有清雅、高潔秉性和節操的梅和菊就是深受中日両国的文人和画家喜愛的表現題材,同時梅和菊也是中日文化交流的一大媒介。因此,通過対〓些作品的〓賞及比較,可以更深刻地理解中国画和日本画的特征。本論文的構成如下: 第一章,从歴史、文化、宗教等角度来分析中日両国人民対梅和菊的芸術表現意又和表現理由。第二章,則進一歩研究中日両国絵画史上以梅和菊為題材的代表作品和代表画家,通過比較中日絵画史的発展和変化,闡明近現代日本画形成的基礎。第三章,是本研究的重点,考察並論述了近現代日本画和中国画中梅和菊的表現,並从画材、技法、構図、色彩等方面対両国絵画的表現方法進行比較。第四章,通過比較近現代日本画和中国画関与梅和菊的表現,我〓試創作了以梅和菊為題材的作品,在本章,詳細介紹了各作品的創作意図、創作過程和方法、作品的構図及色彩的特征、表現技法及創作后的感想。通冠該比較研究,我衷心希望能為在中国美術理論和日本美術理論研究之間架起一座橋梁,而且希望能〓為現代東方絵画提示出一個新的発展方向,同吋也為中国画今后的発展提供一個良好的参考。
著者
孫 宏傑
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学経営学論集 (ISSN:09184635)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.113-122, 2008-03

MS Excelのチャートツールは教育やビジネスなどの分野で多用されている。しかし,チャートツールの正確性についてはあまり検証されていない。チャートツールの出力は図であるから,目視によるチェック以外の検証法は少ないが,検証が不十分なツールの利用は非常に危ういと考えられる。本稿はチャートツールの一部,"近似曲線の追加"オプションに限定してその振るまいの正確さを検討する。"近似曲線の追加"機能の異常な振るまいがMSのサポートKB211967[4],KB829249[5],Aoki[1]で公開されたが,稀なケースかあるいは一般的な問題かについては言及していない。本稿ではこれについて,処理アルゴリズムと描画エンジンの2方面から検討する。結論として,"近似曲線の追加"機能はアルゴリズムに問題があり,少し大きいデータ(あるいは数の多いデータ)を適用すると異常な結果を得ることが多い。また,描画エンジンは正確に数式のデータを近似曲線に変換している場合もあれば,まったくできない場合も存在する。加えて,"近似曲線の追加"を利用するとき,Excelの設計上の原因でまったく意味のない数式とR^2値が出力されることがあるので,注意が必要である。なお,本稿でWindows版のExcel2000,Excel2003とExcel2007を対象とする。
著者
丸尾 いと
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学芸術学部研究報告 (ISSN:02867818)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.307-323, 2007

本論文は、十五年戦争に関わるものを撮影した代表的な写真家(山端庸介・土門拳・東松照明・江成常夫・土田ヒロミ)をとり上げ、その仕事を歴史の時間軸上で展開する試みである。まず第1章で'負の昭和'の措定と本論文で取り上げる五人の写真家を選んだ動機を述べる。次いで第2章では、五人の経歴と仕事をそれぞれ総括的に取り上げ、各人の概要を理解してもらう。第3章から第6章は、昭和史を四つに区切り、歴史上の時間軸に各作家の仕事(写真集)を時系列に並べて展開。そして終章では、'負の昭和'が五人の仕事を通じて十分に検証できることを提唱する。
著者
高 哲男
出版者
九州産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

「本能」概念を中心としたアダム・スミスの人間本性論や科学方法論、社会的本能の概念を多用して進化を説明しようとしたチャールズ・ダーウィン、ダーウィンの影響の下に「生物学こそが経済学のメッカだ」と公言したマーシャル、さらに「進化論的経済学」を提唱したヴェブレンの制度進化論をそれぞれ学説史的に再検討した結果、おおよそ以下の事実が判明してきた。人間理性の役割を強調する啓蒙期の哲学・科学革命の進展の中で、人間と他の動物との客観的な比較が始まり、単純な人間機械論は排除される。科学革命の中では、ニュートンに代表される物理科学と並んで、リンネやビュフォンに代表される生物学研究が大きく進展し、人間の科学的な理解への道が大きく開ける。「人間性」が客観的な科学の対象として議論し始めるからである。こうしてヒュームのように、人間行動を社会のなかで理解するという観点から科学的に捉えなおそうという試みが始まり、18世紀の末には、心理学という用語が登場するようになる。アダム・スミスの『道徳感情の理論』は、明らかにこのような傾向の中で生み出されたものだ。もちろん、啓蒙期の「自然神学」的な人間性の解釈を根底から覆したのは、ダーウィンの進化論とくに『人間の由来』である。自己保存という本能と集団の仲間に対する社会的本能、この二つの本能が社会的動物である人間を基本的に特徴付けているというダーウィンの主張は、マーシャルとヴェブレンによって受け止められる。もっともマーシャルの場合は、ダーウィンと比べてさえ、まだ伝統的な価値観に対して大きな譲歩がなされており、進化論をその経済学体系の基礎にすえることはできず、『経済学』の後半で生かしたに過ぎない。これに対してヴェブレンは、人間性がもつ社会的特徴を、とくに競争心という「社会的本能の発現」が制度進化のプロセスにおいてもつ役割として理解し、独自の進化論的経済学の基礎にすえたが、「利己心」つまり「自己保存」という側面については、十分な解明がなされなかった。その意味では、利己心と互恵的利他心とを理論の基礎に据えていたスミスが、現代から見てもっとも「進化論的」な経済学を展開していた、ということができるのである。