- 著者
 
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             此経 啓助
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.42, pp.A47-A63, 2005 
 
          
          
          
        
        
        
        神道が仏教に対抗する形で意識上にのぼり、思想化の試みが果敢に実行されたのは、近世に入ってからといわれる。人々の生活に密着した葬祭(葬儀・埋葬)に関してもさまざまな計画が生まれ、明治新政府の神道を柱にした宗教政策に大きな影響を与えた。しかし、何をもって「神葬祭」というのかは公に統一されないまま今日に至っている。この小論では、神道を意図した墳墓を「神道式墳墓」と仮定して、近世における大名・神職・儒家・国学者などによる「神道式墳墓」の計画・意図・実行をさぐり、資料化を計った。