- 著者
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大槻 美佳
- 出版者
- 日本脳神経外科コングレス
- 雑誌
- 脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, no.3, pp.179-186, 2009-03-20
脳梁損傷は,たとえ部分の損傷でも,損傷部位によってさまざまな症状が出現する.脳梁で,機能的に重要でない部位はないといえるほどである.しかし,多くの脳梁離断症状は,日常生活に大きな影響を与えることなしに,数週間で改善する.ただし,中には患者の日常生活に多大な影響を与える症状もある.例えば,行為障害や発話に関する障害である.これらに対しては,その障害の評価と適切なアプローチが必要である.本レビューでは,脳梁損傷によって出現する症状を概説し,その脳梁内の解剖学的な関連部位の最新の知見を提供する.