著者
山口 明美
出版者
鹿児島純心女子大学
雑誌
鹿児島純心女子大学看護栄養学部紀要 (ISSN:13421468)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.19-26, 2008

第一報において,火山灰と皮脂汚れとの混合汚れの洗浄において,硬度の影響が大きいことが認められたことを報告した。ここでは,硬度成分と考えられる火山灰中の各元素を含む鉱物が洗浄に及ぼす影響と鉱物の変化と洗浄の関係,さらに商業洗濯における再汚染の有無を明らかにすることを目的とした。原子吸光法による火山灰の分析の結果,ケイ素,アルミニウム,鉄,マンガンの順に鉱物は多く含有されていることがわかった。この鉱物の中で,アルミニウムが最も繊維に付着しやすく,洗浄効率が低いことがわかった。マンガンの含有量は少ないが,付着すると非常に落ちにくい物質であることもわかった。白布添付による方法で再汚染試験を試みた結果,ドライクリーニングにおける再汚染はほとんどないことが明らかになった。

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