著者
加戸 陽子
出版者
関西大学
雑誌
關西大學文學論集 (ISSN:04214706)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.93-106, 2007-07

注意欠陥/多動性障害や広汎性発達障害などの発達障害をともなう子どもへの適切な教育を行う特別支援教育のための個々のニーズの適切な実態把握が必要とされている。本論文では客観的な評価手法の1つとして子どもへの適用が検討されているウィスコンシンカード分類テストやストループテストなどの各種神経心理学的検査について,その諸特性と本邦での動向を概観した。わが国の各検査の子どもにおける標準化は未だ十分ではなく,臨床応用には発達的変化の検討や標準値の作成が進められることが課題と考えられた。

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