著者
原田 正俊
出版者
関西大学
雑誌
東アジア文化交渉研究 (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-45, 2009-03-31

In medieval society in Japan, Zen monks played an important role in cultural interactions in East Asia. In the late 13th to 14th centuries, there were Five Great Zen Temples both in Kyoto and Kamakura, and the activities of Zen monks were expanded. The Five Great Zen Temples house a large amount of books from China. I chose the books housed in Tofuku-ji Temple and analyzed their contents. In addition, I also chose Shushin Gidoh as the topic of my research and considered the greatness of the influence he had on the policymakers, such as people surrounding the Kamakura shoguns and Ashikaga shoguns by specifying the books he read and his lecture activities. Furthermore, I clarified the meanings that the relationship between Buddhism and Confucianism preached by Zen monks had on Japanese society, and the influence of the cultures of the continent including Zen sects on Muromachi culture through noh plays.
著者
二階堂 善弘
出版者
関西大学
雑誌
東アジア文化交渉研究 (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.11-22, 2012-02-01

Seen from the perspective of cultural interaction, Myōken was originally therepresentative deity of esoteric Buddhism; however, it is believed that under the infl uence of multiple gods, this deity underwent a change. For example, Zhenwu, as the god Zhenzhai Lingfu, blended and fused with Myōken. Because of this syncretism, a Zhenwu-type Myōken appears in fi gures, such as the Chiba Myōken. In other examples, however, Myōken assumes a form close to the Daishōgun, and a number of diverse images have been preserved. This diversity of the Myōken god suggests that it should beconsidered a composite of multiple gods.
著者
北原 聡
出版者
関西大学
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.399-420, 2005-12-05

近代日本の道路は物資や旅客の輸送など民生目的のほか軍事的にも利用された。陸軍は道路の使用および道路状況の改善に強い関心を寄せており、道路整備の主体であった府県や市町村に対して道路を整備するよう働きかけ、いっぽう、多数の兵士や重量のある兵器が通過する陸軍の道路使用は各地で道路の被損を引き起こし、府県や市町村は道路修繕を余儀なくされた。道路行政を管掌する内務省は、1919年に制定された道路法に陸軍の道路使用に伴う地方の負担を軽減する条項を盛り込み、それは一定の効果をあげたものの、こうした状況の根本的な改善にはつながらなかった。
著者
藤澤 隆史 クック ノーマン D.
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.35-51, 2006-07-12

和音(harmony)は,メロディ(melody),リズム(rhythm)とともに音楽を形作る重要な要素である.音楽の物理的な音響的特徴とその心理的な印象や感性との関連性について定量的に評価するために,和音性についての評価モデルを構築した.和音性は,(1)協和度(心地よい-わるい,澄んだ-濁った),(2)緊張度(緊張した-落ちついた),さらに長調か短調かといった性質を決定する,(3)モダリティ(明るい-暗い,うれしい-悲しい)から構成される.本資料では,Cook & Fujisawa (2006)において議論されている和音性知覚モデルの詳細について補足的な説明を行う.具体的には,それぞれの和音性曲線(不協和度,緊張度,モダリティ)を得るための心理数理モデルの詳細と,実際に曲線を描くための計算プログラム(C言語・MATLAB)について解説する.
著者
片桐 新自
出版者
関西大学
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.43-60, 2007-03

2005年に公開された映画『ALWAYS三丁目の夕日』は老若男女に支持され、その年の日本アカデミー賞をほとんど独占した。昭和33年を舞台にしたこの映画がヒットしたことで、「昭和ブーム」とも言えるほどの注目が、昭和30年代を中心とした時代に集まっている。しかし、実はこの昭和への注目はここ1〜2年前から生まれたものではなく、昭和が終わり、平成に入った頃に生まれ、着実に浸透してきたものだ。本稿では、この「昭和ブーム」の実態を紹介し、その原因、そしてその行方まで探求する。原因としては、(1)昭和が終わったこと、(2)昭和が長かったこと、(3)バブル経済が崩壊したこと、(4)ベビーブーマーが過去を振り返る年代に入ったこと、が主たるものであるということを明らかにする。
著者
稲垣 智恵
出版者
関西大学
雑誌
東アジア文化交渉研究 (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.279-299, 2010-03-31

Many Japanese suffixes, such as 的 "-teki" were created in the early Meiji period in order to translate Western languages with inflection, and they were also introduced to China. To date, those suffixes have been used in both Chinese and Japanese as they can be found in modern Chinese and Japanese lexicons. While the Japanese suffix, 的 "–teki" is used to add an adjective meaning to a noun, whereas the Chinese 的 "de" is not . By comparing the usage of the suffix 的,this paper examines how differently Western languages with inflection were understood by Chinese and Japanese people, as well as, how the usage and meaning of the suffix have changed over time.
著者
春日 淳一
出版者
関西大学
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.445-455, 2005-12-05

自分がどう出るかは相手の出方次第であり、相手から見ても同様であるとき、ダブル・コンティンジェントな状況にあるといわれる。コンティンジェンシー(不確定性)は事態をむずかしくする厄介者のようであり、除去すべきものと考えられがちである。パーソンズもその方向でダブル・コンティンジェンシーの問題をとらえた結果、満足な解決に至らず終わった。一方ルーマンは、ダブル・コンティンジェンシーがあるからこそ相互行為や社会システムが生まれるのだと見る。この魅力的な発想転換を、彼のいう「コンティンジェンシー概念の拡張」を手がかりにして読み解き、筆者なりにくだいて説明するのが本稿の主旨である。コンティンジェントなものは、必然的でもなければ、不可能でもないものである。その「不可能でない」に賭ける人間がいるかぎり、社会システムは生成するのである。
著者
浜本 隆志
出版者
関西大学
雑誌
關西大學文學論集 (ISSN:04214706)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-27, 2007-07
著者
岡本 哲和
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.11-35, 2007-01
被引用文献数
1

本稿の目的は,2005年9月に行われた第42回衆議院選挙のデータを用いて,候補者によるウェブサイトの開設とその内容に影響を及ぼす要因を,数量分析によって検証することにある.ウェブサイトの内容については,インターネットの4つの機能,すなわち,(1)相互作用性(2)情報提供(3)プレゼンテーション(4)アクセスの容易性に基づいて,その洗練度を測る指標を作成した.サイトの洗練度を従属変数としたTobitによる分析によって,日本においてもいわゆる「通常化」の現象がサイバースペースにおいて進行していること,そして選挙制度が候補者による情報発信行動に影響を及ぼしていることを明らかにする.
著者
張 麗山
出版者
関西大学
雑誌
東アジア文化交渉研究 (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.103-113, 2012-02-01

Sarutahiko is well known god from Japanese mythology. An indication of his popularity with the populace can be seen in the more than ten other names the god also has been given. Moto'ori Norinaga discusses Sarutahiko in his Kojikiden and argues forthe multiplicity of the god's personalities. Nevertheless, there are numerous aspects ofthe god's origin that remain unclear. Most of the research is in linguistics, anthropology, literature and other fi elds; however, there is very little that examines the god from the larger vantage of East Asia. This essay turns to documents related to the mythology of the Kojiki and the Nihongi and compares this myth with similar myths found throughout East Asia to re-evaluate Sarutahiko's traits. In particular, the essay focuses on the function of the god through pursuing one of his names, Chimata-no-kami.
著者
二階堂 善弘 吾妻 重二 千田 大介 山下 一夫 志賀 市子 濱島 敦俊
出版者
関西大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005 (Released:2005-04-01)

浙江・江蘇一帯の道教や民間信仰における廟・祭神・儀礼の実態について調査を行った。またこれらが華南一帯や、日本などにも影響を及ぼしている状況についても調査した。特に、日本の禅宗文化に与えた影響に注意して検討を行った。
著者
永田 憲史
出版者
関西大学
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.337-344, 2007-07