著者
"本間 邦則"
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.219-227, 1990

"現在,ヨードチンキはもっともひろく応用されている薬品の一つである.ヨウ素剤は古くから応用されていたことが知られているが,臨床にひろく普及するのは1822年にS. Serullasがヨードホルムを発見してからのことであろう.1884年にはH.C.J. Gramが細菌染色にも応用することを発見してから,より一層医学への応用範囲がひろくなった.このようなヨウ素剤の応用の歴史について調査を試みたので報告する."

言及状況

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ヨウ素自体に殺菌効果があることは第1次世界大戦以前からわかっており,ヨウ素が水に溶けにくくアルコールに溶けることから,ヨウ素をエチルアルコール(エタノール)に溶かしたヨードチンキが外用消毒薬として開発されましたし,ヨウ化カリウム水溶液にはヨウ素が溶けるのでその「ヨウ素ヨウ化カリウム液」(いわゆるヨウ素液)も消毒薬として使われましたが,いずれも経口毒性があるのでうがい薬などには使えませんでしたし,皮 ...

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