- 著者
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大久保 隆夫
田中 英彦
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2009, no.20, pp.241-246, 2009-02-26
- 被引用文献数
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セキュアなアプリケーション開発のためには,開発の最上流からセキュリティを考慮した開発が必要になるが,セキュリティ知識不足やセキュリティ分析,設計作業が重いことなどが原因で,適切に行われず,脆弱性を生む一因となっている.筆者らは,最小限のセキュリティ知識でも効率的なセキュアな開発を可能にする手法として,アスペクト指向の概念に基づいた開発手法を研究している.本稿では,要求分析および設計段階において,ミスユースケースを拡張した記法を用いてセキュリティ要求が,設計時にセキュリティを挿入する箇所をパターン化したセキュリティ設計がそれぞれパターン化可能であり,それらによってセキュリティ作業の省力化,再利用が実現できることを示す.Security consideration in early development stages is important for secure application software development. However, lack of security knowledge and heavy security tasks make it difficult that is one of the reasons of software vulnerabilities. In this paper, we propose two kinds of security pattern: secuirty requirement patterns and security design patterns. We present that these pattern make security design laborsaving and reusable.