著者
山本 眞利子
出版者
久留米大学
雑誌
久留米大学心理学研究 (ISSN:13481029)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.29-34, 2008

本実験では,大学生,大学院生の48名の被験者をカウンセラー役24名とクライエント役24名に分け,2名1組でリフレイミングを行いその効果を検証した。被験者は,カウンセラー役とクライエント役のいずれかになった。まず,クライエント役の者が最近,後悔したことや嫌だと思ったことを想起した。その後,カウンセラーがその内容をリフレイミングし記述した。カウンセラーがリフレイミングの内容をクライエントに伝えた。クライエントはリフレイミングによってどのように思ったかをカウンセラーにフィードバックした。事前と事後の否定的感情得点と肯定的感情得点をカウンセラーとクライエントで比較した。その結果,カウンセラーでは,事前と事後で肯定的感情得点で差がなかったが,クライエントは事前より事後で有意に高くなった。

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