著者
岩本 明 三好 匠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.3, pp.37-42, 2009-04-09

近年の情報化の進展により,ユーザが大量かつ多種多様なデータを扱う機会が増加している.管理可能範囲を大幅に越える量のファイルを所有している場合,それぞれのファイルの必要性を個別に判断するのは困難であり,データ量は増加する一方である.また,複数のユーザが利用する共有ストレージでは,他のユーザが保存したファイルを削除すべきかどうかを判断できないため,同様に保存容量の浪費が問題となる.本稿では,人間の忘却特性を模倣し,データの利用頻度に応じて自動的にデータ量を削減するファイルシステムを提案する.また,提案手法を仮想的に実装し,ストレージの利用特性の評価を行う.

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