著者
山崎 陽一 戸田 尚宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.479, pp.101-106, 2009-03-04

Dual-Energy X線CT(DECT)は,既存の単色X線CTよりも,物質に関する特徴的な情報を得ることができる.しかし,単色X線CTと同程度の照射線量の場合,DE X線CTで得られる再構成画像には多くの雑音が含まれるという問題がある.そこで,再構成画像上の雑音を除去または低減する技術がKalender等により提案された.しかし,そこでの結果は通常用いられる数十倍の照射線量におけるものであり,通常の照射線量における検討がなされていない.本報告では,数値実験によりこの点について解析を行い,照射線量の低下に伴い直線状アーチファクトが生じ,この影響からKalenderの方法が正しく機能しなくなることを確認する.さらにこの問題を解決する新たな手法を提案する.

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