著者
金 泰勲
出版者
国際基督教大学
雑誌
教育研究 (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
no.50, pp.41-53, 2008-03

日本では「過熱する受験競争の緩和」を目的に大学入試の改革が進められてきたが,この10年来,推薦入学の拡大や新たな選抜方法であるAO入試の導入など大学入試における多様化・個性化へ新たな改革の動きが見られる.一方,日本同様に,長い間過度な受験競争に悩んできた韓国でも,近年,大学入試の改革への取組が進んでいる.本稿では,韓国における大学入試の改革がどのような背景に基づき行われたか,受験生の思考力や表現力を高めるためのどのような判定や選抜方法・評価基準を設けられたか,また,大学入試では,生徒の資質能力を養うために,どのような選抜方法で評価しようとするのかについて考察する.

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