- 著者
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伊予田 邦昭
- 出版者
- 日本脳神経外科コングレス
- 雑誌
- 脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, no.9, pp.660-665, 2009
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
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道路交通法の改正に伴い,てんかんをもつ人(a person with epilepsy;PWE)でも条件により運転免許取得が可能となった.そこで実務を担当する主治医と広島県警道路交通部運転免許課に免許取得にかかわる適性判定や免許交付状況調査を施行し,運用上の問題点や課題を検討した.(1)法改正の認識はあるが,患者への説明提示不十分,(2)新規の免許取得率が一般の場合に比べ高く,許可交付件数も年々増加しているのは法改正の普及効果だが,一部に発作予知予測精度や保留期間の策定に不安がある,(3)PWEの交通事故率は5.5%で一般と大差なかったが,発作と事故との関連性が示唆され,服薬コンプライアンス不良例が多かった.以上から判定にはより柔軟性を持たせ,患者・主治医への一層の啓発活動が必要である.