著者
齋藤 毅 後藤 真孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.100, pp.1-6, 2009-06-18
被引用文献数
2

歌唱指導による歌声中の音響特徴の変化を分析し,その変化が歌唱力評価与える影響を調査した.3名の男性アマチュア歌唱者が歌唱指導を受ける前,及び後に収録した歌声(歌謡曲歌唱)を対象に,歌声特有の各種音響特徴を分析した結果,歌唱ホルマントに類似した3kHz付近のスペクトルピークの生起,及びF0変動成分であるオーバーシュートとヴィブラートにおける特性の変化を確認した.聴取実験によってF0情報及びスペクトル情報の変化に対する歌唱力変化を調査した結果,F0変化を指導前から指導後のパターンに変化させた場合の方がスペクトルを変化させた場合に比べて歌唱力の向上が大きい結果となった.また,個々の音響特徴の歌唱力評価への寄与度を比較した結果,ヴィブラート,歌唱ホルマント,オーバーシュート,プレパレーションの順で大きいことが明らかとなった.

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