著者
佐藤 文衛
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.138-146, 2009-09-25

太陽以外の恒星を周回する惑星,すなわち系外惑星はこれまでに約350個発見されているが,そのうちの約8割はドップラー法-惑星との共通重心を周回する恒星の視線速度変化をとらえる方法-によって発見されたものである.近年,ドップラー法の測定精度は1m/sを切るところまで到達し,地球型惑星の検出にも手が届き始めている.我々日本のグループも,短周期巨大惑星の探索や巨星を周回する惑星の探索などで成果を挙げてきた.本稿では,まずドップラー法の基礎となる恒星の視線速度を精密に測定する手法を解説し,続いて,我々の観測から明らかになった新たな系外惑星の姿を紹介する.

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