著者
辻 耕治 田村 理 大野 友道 香田 隆俊 村上 啓寿
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.162-165, 2005-12-30

アントシアニン高含有アカダイコン(Raphanus sativus L.)の育種研究の一環として、種子にγ線を各々200Gy、400Gy、600Gyの線量で照射した3集団とγ線無照射の集団を秋期栽培し、収穫個体のアントシアニン含量をHPLCにより定量し、放射線照射の生育およびアントシアニン産生能への影響を検討した。この結果、200Gy照射集団は、γ線無照射集団と比較して、アントシアニン含量が単位体積あたりと個体あたりどちらについても有意に増加し、個体体積もほとんど変動しなかった。さらに、種子に対するγ線照射は、いずれの強度においてもアカダイコン中のアントシアニン組成にほとんど影響を与えなかった。したがって、200Gy照射はアントシアニン高含有アカダイコンの育種に有効な手法となる可能性のあることが示された。

言及状況

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アカダイコン種子にγ線を当ててアントシアニンを増やす実験。そのγ線のレベルが200~600Gy! この例に限らず、人と比べ植物(昆虫も)は放射線に対して鬼のように桁外れに強い。 「γ線照射によるアントシアニン高含有アカダイコンの育種研究」 http://t.co/HkbptSUg

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