著者
秋枝(青木) 美保
出版者
福山大学
雑誌
福山大学人間文化学部紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.A1-A17, 2008-03

童話「銀河鉄道の夜」は、一九八〇年代以降、アニメーション化されて若者によく知られるようになり、現代少年少女の教養の一部となっている。二〇〇一年刊行の人気小説「世界の中心で、愛をさけぶ」は、恋愛小説の形をとりながら、実はその若者の教養の上に、互いに愛し合った十代後半の主人公二人が死別に直面し、自らの苦悩を通して死生観を構築していく過程を描いた一種の教養小説である。本論においては、現代社会において構築の困難な死生観を、若者が身近に存在する文学を通して立ち上げる過程を、作品内の表現を分析することを通して論じた。それによって、この小説の教養主義的な性格を明らかにした。

言及状況

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編集者: Mosabeko
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編集者: 大和屋敷
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