著者
上山 憲昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.275, pp.41-46, 2009-11-05

NWトポロジ設計時には,コストや信頼性等の様々な評価尺度を同時に考慮する必要がある.そこで筆者は,意思決定において関連する要素を階層構造で把握し合理的な意思決定を行う手法として知られるAHPをNWトポロジ評価に適用したが,NW規模の増加に伴い候補集合の生成に要する時間が爆発的に増大する.そこでリンクの設置可能な候補位置を少数に限定することで,大規模NWに対しても現実的な時間で候補トポロジ集合を生成することを検討した.しかし特定の位置には常にリンクが設置され,また大部分の候補位置には常にリンクが設置されないため,生成されるトポロジが特定の形状に偏り,得られる候補トポロジ集合の多様性が低い.そこで本稿では,トポロジの各評価尺度の最大化を目的に自律的に行動するエージェントから構成されるマルチエージェントシステムを考え,エージェントの相互作用を利用することで,多様なトポロジ候補を短時間に生成することを提案する.

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