- 著者
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半藤 保
川嶋 友子
- 出版者
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
- 雑誌
- 新潟青陵学会誌 (ISSN:1883759X)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, no.1, pp.53-59, 2009-03-10
2006年に18〜23歳の女子大生298人を対象に無記名、選択肢方式、一部自由記載方式からなるアンケート調査を行い、BMIによる体型と痩せに対する願望を調査して以下の点を明らかにした。1.体型についての自己認識では、痩せ群の22.5%、また、普通群の77.6%、肥満群の100%は太っていると答えた。2.現在の体型に満足しているものはわずか15.8%にしか過ぎず、痩せたいものが82.9%に及んだ。このうち、痩せ群の32.5%、普通群の92.4%はもっと痩せたいと答え、痩せ願望の実態を浮き彫りにした。3.痩せたい理由は、おしゃれがしたい(34.8%)、痩せていた方が可愛い(23.2%)、健康のため(20.2%)で、そのほか人によく見られたい(12.1%)などが続いた。4.痩せるためのダイエットは、普通群で63.2%、痩せ群で40%が経験していた。ダイエットの内容は食事制限、間食しないのほか、運動、筋トレ、ウォーキング、ランニングなどがあり、ダイエット薬を内服する者もいた。ダイエット実施期間は1か月以上が、経験回数は2〜4回がもっとも多かった。以上より、必要以上の痩せに走らないようこれらの女子大生に体型について正しい認識をもたせる教育が必要と考えられた。