著者
芳賀 康朗
出版者
人間環境大学
雑誌
こころとことば (ISSN:13472895)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.61-70, 2008-03-31

本研究では、自分の位置を定位できなくなったり目的地やランドマークを見失ってしまった「迷子場面」において運行される対処行動と方向感覚の自己評定との間にいかなる関連性があるのかについて検討すること目的とした。迷子場面におけるエピソードを分析した結果、方向感覚の自己評定の高い人は自分の有している内的情報を活用して効率的な対処行動を選択する傾向が強く、方向感党の自己評定の低い人は他者の有している情報に依存した対処行動を不明確な意図の下に運行する傾向が強いことが示された。

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