著者
大島 浩英
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.53-67, 2009

Jacob GrimmとWilhelm Grimmのグリム兄弟によって編纂されたKinder- und Hausmarchen(『子供と家庭の昔話』)の中のHansel und Gretel(「ヘンゼルとグレーテル」KHM 15)を題材に取り上げ、このメルヒェンを初稿(1810)、初版(1812)、第7版(1857、決定稿)とでそれぞれ比較し、その違いを検討した。(初稿(1810)でのタイトルはDas Bruderchen vnd das Schwesterchen)まず初稿では物語の進行が簡潔な平叙文(叙述文)で表現されることが多いのに対し、初版、第7版ではこれを登場人物の会話形式で説明する箇所が増加、さらに登場人物の動きや場面の描写がより詳しく、具体的な表現へと変化しており、特に第7版では新たな挿話も付け加えられている。各版におけるこういった変化を具体例に即して考察した。

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