- 著者
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白根 礼造
林 俊哲
三宅 裕治
冨永 悌二
- 出版者
- 日本脳神経外科コングレス
- 雑誌
- 脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
- 巻号頁・発行日
- vol.19, no.7, pp.510-517, 2010
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
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脳神経外科医にとって最初の関門であるシャント手術ではあるが,専門医取得後には真剣に向き合う機会は少ないと考える.昨今のシャントシステムの発展は驚嘆に値し,小さなシステムの中にさまざまな機能を含んでいて,経験を積まなければそのすべてを理解するのは困難であろう.しかし,個々の症例に対し適切なシステムを選択し,バルブ固有の特性に関して必要十分な説明を行うことは医療者側の責任である.本論文では,患者背景による水頭症病態の差異,髄液シャントの歴史的背景,現在普及しているシャントバルブの基本理念および特性,シャント手術に際しての注意点に関して解説した.