著者
正元 和盛 星子 泰通
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.167-171, 2010-03-03

調整が簡単なクラスターデキストリンの特性を活用し,それを代用デンプンとして用いて、だ液の働きを調べる実験の単元の授業を構成した。ヨウ素デンプン呈色反応後にだ液で消化した溶液は,ヨウ素による糖発色試薬の妨害があるので糖発色試薬による糖の確認には直接には使えない.そこで,だ液によるヨウ素デンプン反応呈色の消失と,だ液による消化後の分解産物確認実験を分けて行った.本実験は行程、用いる材料も簡便なので個人実験として行いうる.これらは1単位時間の1/3ほどの時間ですむ実験なため,生徒による結果と考察の時間を十分に取ることができ,消化に関する生徒の理解を深める授業方法として有効であると考える.

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