著者
齋藤 宏文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.92, pp.169-180, 2010-06-17
被引用文献数
1

小型科学衛星"れいめい"は, 2005年8月に打ち上げられ,現在まで5年間軌道上にてオーロラ科学観測を行っている.重量70kg,開発経費約4億円の低価格衛星ながら,ホイール1機,磁気トルカ3機の構成ながら3分角の姿勢制御精度を達成する等,世界的に見ても高い機能を持っている.宇宙科学研究所の若手工学研究者が,衛星メーカの衛星開発とは一味違ったインハウス衛星開発を実施して達成できたプロジェクトである.高機能で,低コスト,そして5年間軌道上で動作しているという信頼性の高さを兼ね備えた実績により,平成21年度日本航空宇宙学会技術賞を受賞している.本講演では,"れいめい"衛星の成功のキーポイントであったと思われる,小型衛星搭載機器,小型衛星3軸姿勢制御技術,効率的な衛星運用技術,低コストな信頼性確保の手法を紹介する.合わせて,今後の小型衛星の展望を述べる.

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