著者
齋藤 浩
出版者
佛教大学教育学部学会
雑誌
佛教大学教育学部学会紀要 (ISSN:13474782)
巻号頁・発行日
no.8, pp.113-125, 2009

保護者の学校に対する利己的な言動は増加の一途を辿っている。多くの教師が「保護者の対応が増えた」と指摘し、教育現場は「まず子どもありき」ではなく、「まず保護者ありき」と大きく様変わりしている。なぜこのような事態になってしまったのか。きちんと背景を探ることが解決の第一歩だと考えるが、多くの先行研究は極端なクレームを列挙することで不安を煽り、適当な原因を無責任に指摘するだけである。本研究では実際の事例やデータの分析を中心に検証した結果、「何らかの社会変動のため、保護者の学校や教師に対する信頼感の低下や利己的な言動を特別なものとは思わない風潮を呼び起こすことになった。そして個人でまた親しいグループでいても社会通念から孤立している保護者が真っ先にその影響を受けることになった。」と判明した。モンスターペアレント利己的言動クレームトンチンカンな要求社会変動孤立

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