著者
齋藤 浩
出版者
佛教大学教育学部学会
雑誌
佛教大学教育学部学会紀要 (ISSN:13474782)
巻号頁・発行日
no.8, pp.113-125, 2009

保護者の学校に対する利己的な言動は増加の一途を辿っている。多くの教師が「保護者の対応が増えた」と指摘し、教育現場は「まず子どもありき」ではなく、「まず保護者ありき」と大きく様変わりしている。なぜこのような事態になってしまったのか。きちんと背景を探ることが解決の第一歩だと考えるが、多くの先行研究は極端なクレームを列挙することで不安を煽り、適当な原因を無責任に指摘するだけである。本研究では実際の事例やデータの分析を中心に検証した結果、「何らかの社会変動のため、保護者の学校や教師に対する信頼感の低下や利己的な言動を特別なものとは思わない風潮を呼び起こすことになった。そして個人でまた親しいグループでいても社会通念から孤立している保護者が真っ先にその影響を受けることになった。」と判明した。モンスターペアレント利己的言動クレームトンチンカンな要求社会変動孤立
著者
中村 康一 板倉 潮人 髙木 聡 小林 和陽 齋藤 浩子 月岡 悦子 山口 貴子 野口 周作 加藤 和久 臼杵 二郎
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.345-348, 2016-08-31 (Released:2016-09-15)
参考文献数
18

栄養失調とサルコペニアを伴う高齢者に対し,運動療法と栄養療法によるマネジメントの必要性が言われている.66歳男性,肺腺癌のため右肺全摘出後,外来通院していた.混合性換気障害と呼吸器症状が進行し,体重減少および身体活動性の低下を認めるようになったが入院を拒否.サルコペニアが疑われ外来で栄養士と看護師が介入し,栄養状態は改善した.しかし自覚症状は改善せず,理学療法士が介入を開始した.4ヶ月間の介入によりAMC(19.9→20.9 cm),MIP(31→68 cmH2O),握力(20→22 kg),CAT(12→9点)と筋力およびCATの改善を認めた.今回,入院が困難なCOPD症例に対し,外来で多職種が介入することで全身状態を改善させ,入院を回避することができた.栄養失調を伴うサルコペニアが疑われるCOPDに対する,外来における栄養および運動療法の有用性が示された一例と考えられる.
著者
吉田 稔 吉田 徹 齋藤 浩輝 川畑 亜加里 松嶋 真哉 森 佑紀 森 みさ子 小野寺 英孝 桝井 良裕
出版者
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
雑誌
学会誌JSPEN (ISSN:24344966)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.158-162, 2020 (Released:2020-11-27)
参考文献数
16

【目的/方法】2011年国際栄養調査で,本邦ICUの栄養療法における環境体制や実施状況の遅れが示唆された.2011年以降,それらに関する調査は殆どなく,神奈川県内ICUでの栄養療法の実態や栄養チーム内での栄養療法に対する見解を明確にする目的でオンライン質問票を用いた横断研究を行った.【結果】神奈川県内12施設13ICUから回答が得られ,経腸栄養プロトコール使用が54%,ICU常在管理栄養士が31%,ICU常在リハビリテーションスタッフが54%と以前と比し高水準であった.一方,エネルギー・たんぱく質の目標投与量に関し『わからない』と答えた施設が39%を占めた.【結論】ICUにおける栄養療法の環境体制は,以前と比し整えられてきている.一方,栄養チーム内での栄養療法の目標に対する共通見解にばらつきがある可能性が考えられた.今後,栄養チーム内での栄養療法の目標に関する共通見解を深めていく必要がある.
著者
齋藤 浩
出版者
佛教大学教育学部学会
雑誌
佛教大学教育学部学会紀要 (ISSN:13474782)
巻号頁・発行日
no.9, pp.111-122, 2010

モンスターペアレントの対応策として、多くの自治体が苦情対応マニュアルの作成、対応専門チームの組織、弁護士や臨床心理士の活用等の手だてを取っている。だが、これら現行の対応策が、学校の現場の実態や教師のニーズにこたえたものかどうか、充分な検証が出来ていない。そこで神奈川県の小学校教諭524名に保護者の利己的な言動の様子や仕事に与える支障の程度等のアンケートを取ったところ、現行の対応策に対する課題が見えてきた。それは「対症療法的で長期的な解決策ではない」等の課題である。学校と家庭とが更に信頼し合う対応策も必要だという傾向が見えてきたのである。そこで、連携及び融合の一つのモデルをコミュニティスクールに求め、全国の55の小学校に調査をしたところ、保護者の利己的な言動が減っている実態が明らかになってきた。モンスターペアレント利己的言動対応策コミュニティスクールスクールコミュニティ
著者
齋藤 浩貴
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.645, pp.136-139, 2006-02-06

1990年に弁護士登録。1995年、米国ニューヨーク州弁護士登録。1994年に米ニューヨーク大学ロースクールの法学修士課程を修了後、翌年8月までサンフランシスコの法律事務所で執務。現在は主に、IT、エンターテインメントに関連する内外の企業取引に携わっているベンダーに委託して商品管理システムを開発し、納入されたシステムを自社で使用しています。
著者
歌門 美枝 鈴木 規子 齋藤 浩人 山本 麗子 松浦 光洋
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.674-677, 2003-12-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
10
被引用文献数
1

The speech function of a 55-year-old woman with a speech disorder due to a large torus palatinus was evaluated before and after surgery. Auditive impressions were assessed by a speech intelligibility test of 100 syllables, an articulation test, and a diadochokinetic ability test. Speech functions were measured by static palatography, tongue cephalography with contrast media, and acoustic analysis. The results showed slight speech disorder during production of /hj/, /kj/, and /gj/ before surgery and improvement in speech function without speech therapy after surgery.
著者
齋藤 浩 望月 太
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.2, pp.89-99, 2014-02

「ボルド」や「ラインガウ」のようなワインの地理的表示は,伝統的なワイン生産国では当然のルールとして定着している。わが国では,これまで単式蒸留焼酎や清酒の一部に地理的表示が指定されていたが,平成25年7月に初めてのワインの地理的表示として国税庁長官から「山梨」が指定された。地理的表示は知的所有権として保護されるほか,EUでは「樽発酵」などの表示をするには地理的表示が必要とされている。海外で日本の地理的表示が認められるには今後の交渉が必要となるが,今回の指定は大きな前進と言える。
著者
奥村 史朗 齋藤 浩之
出版者
福岡県工業技術センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

パラスポリン4 はヒト大腸がん由来のCACO-2 細胞をはじめとするヒト培養がん細胞に対して高い細胞傷害活性を示す一方で、正常細胞に対しては細胞傷害活性を示さないが、このことは正常な哺乳動物に対して毒性を示さないことを保証するものではない。そこで、マウスに対する急性毒性および長期投与における健康への影響を検討した。また、パラスポリン4 前駆体封入体の経口投与によるがん抑制効果の検討を行った。
著者
奥村 史朗 齋藤 浩之 斎藤 浩之
出版者
福岡県工業技術センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

パラスポリン4はCACO-2細胞をはじめとする哺乳動物ガン細胞由来の培養細胞に対して高い細胞傷害活性を示す一方で、正常細胞に対しては細胞傷害活性を示さないことから、その作用機構を解明することでガン治療薬・ガン診断薬としての利用化が期待できる。本研究においては、パラスポリン4をヒト培養ガン細胞に投与した際のパラスポリン4や細胞内外の物質の挙動をいろいろと検討し、パラスポリン4が細胞膜に対する穴空けトキシンであることを解明した。