著者
山中 俊夫 甲谷 寿史 宮本 敬介
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.112, pp.13-21, 2006-07-05

居住者に清浄な空気を提供できる置換換気の利点を活かしつつ、上下温度分布の不均一を緩和できる床吹出し空調システムを「準置換換気」と定義し、円形吹出し口を有する室内における人体由来の汚染物の鉛直濃度分布を予測する手法の構築を目的として、円形開口の径と吹出し風量をパラメータとして縮尺0.731の模型室を用いた実験を行った。Koestelの非等温噴流の式から算出される風速が0となる高さ(絶対到達距離)を利用して室内をゾーニングし、流量バランスと汚染物の質量バランスに基づくゾーンモデルを用いて汚染物濃度の鉛直分布を予測する手法を考案し、19条件の吹出し条件を対象にした実験結果から、同予測手法の実用性を検証した。

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