著者
榊原 真奈美 野添 篤毅
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.22-27, 2011-01-01

1990年以降,医学分野では診療レベルにおいて科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine:EBM)が普及し,その考え方はEvidence-based Librarianship(EBL)/Evidence-based Library and Information Practice(EBLIP)として図書館情報学分野にも取り入れられた。本論文では,EBL/EBLIPにおける情報学的研究の例として,国内外の医学研究における利益相反(Conflict of interest:COI)調査を取り上げて概観する。医学研究分野において,COIは研究の公正さや透明性,ひいては医療消費者の生命や健康に関わる重大な問題となっている。海外では医学研究とCOIとの関連性を実証的に検証した研究が数多く行われており,これらを整理,展望すると共に,COI研究の問題点と今後の課題を考察する。

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@skasuga 医学研究分野における利益相反問題 : エビデンスに基づく情報学的研究(<特集>情報の信頼性) http://t.co/cWWRjIMF

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