著者
野添 篤毅
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.323-332, 2001-10-31 (Released:2011-09-21)
参考文献数
10
著者
野添 篤毅
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.580-593, 2007 (Released:2007-12-01)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

本稿は米国国立医学図書館(NLM)が作成するMEDLINEデータベースを中心とするNLMの医学情報サービスについて,1960年代から現在までを歴史的に概観する。医学文献データベースの創成期であるMEDLARSの時代から,MEDLINEのオンライン時代,飛躍的に利用の伸びた今日のWeb版のデータベース・サービスPubMed,従来の医療関係者中心から一般市民への健康情報提供へと転換したMEDLINEplus,そして一次文献のデジタル・アーカイブPubMed Centralまでを時系列的に追跡していくとともに,NLMの情報戦略についても触れていく。特に筆者が受けたMEDLARS索引・検索研修の経験から,索引作業の実際,そしてMEDLARSのバッチ処理検索プロセスの実務についても詳細に述べる。
著者
榊原 真奈美 野添 篤毅
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.22-27, 2011-01-01

1990年以降,医学分野では診療レベルにおいて科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine:EBM)が普及し,その考え方はEvidence-based Librarianship(EBL)/Evidence-based Library and Information Practice(EBLIP)として図書館情報学分野にも取り入れられた。本論文では,EBL/EBLIPにおける情報学的研究の例として,国内外の医学研究における利益相反(Conflict of interest:COI)調査を取り上げて概観する。医学研究分野において,COIは研究の公正さや透明性,ひいては医療消費者の生命や健康に関わる重大な問題となっている。海外では医学研究とCOIとの関連性を実証的に検証した研究が数多く行われており,これらを整理,展望すると共に,COI研究の問題点と今後の課題を考察する。