著者
杉田 穏子
出版者
一般社団法人 日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.133-144, 2010

これまでの障害児保育では,障害のある子ども・保護者への関わりに焦点があてられてきたが,筆者は,周囲の人たちが,障害のある子どもや保護者に向けている偏見を取り除くような取り組みも重要であると考えている。本事例で担当保育士は,障害のある子どもとクラスの子どもたちとの関わりを描いてニュース(月1回)にまとめ,同僚やクラスの保護者に配布した。ニュースを読むことで,同僚や保護者たちは,子どもたちの間に形成されている関係性の豊さに目を向ける視点が育った。今後は,障害ある子どもがクラスにいる意味を,周囲の多くの人に伝えていく取り組みが重要である。そのことが障害児者の理解と関係の輪の広がりにつながっていくからである。

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こんな論文どうですか? 「あきらくんニュース」を媒介とした統合保育における関係の輪の広がり(杉田 穏子),2010 https://t.co/VaeRW3UFq2 これまでの障害児保育では,障害のある子ども・保護者への関わりに焦点があてられてきたが…

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