著者
樽井 勇之
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-14, 2011-12

本論文では、協調フィルタリング法の利点とコンテンツ分析法の利点を組み合わせた観光地推薦手法の基本的なアイデアについて述べた。本観光地推薦システムでは、(1)観光地の特徴を最もよく表している観光特性を要素にもつ観光地特徴ベクトル、(2)利用者による旅行履歴を要素にもつ利用者履歴ベクトル、(3)利用者が旅行先の選定に重視してきた観光特性を要素にもつ利用者特徴ベクトルを利用している。観光地特徴ベクトルの生成では、コンテンツ分析法の考え方を取り入れ、観光地のもつ観光特性の要素を試験的に16の要素で表現してみた。利用者履歴ベクトルの生成では、利用者にこれまでの旅行履歴を簡易に入力させるため、操作性を考慮したインタフェースをAjaxの技術により試作した。利用者特徴ベクトルの生成では、観光地特徴ベクトルと利用者履歴ベクトルから自動計算して求めるようにした。これらのベクトル生成をもとに、協調フィルタリングの考え方を取り入れ、利用者間の類似度から旅行計画者の嗜好に合った観光地を推薦するものである。

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