著者
久永 光司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.309, pp.23-28, 2010-11-19

スイッチング電源の出力安定化制御においては一般に、誤差増幅器により出力と基準電圧との誤差をとった後に位相補償回路で出力安定度と過渡特性を調整することが行われている.この位相補償回路のパラメータの決定には、通常ボード線図などの図式解法が用いられている.本稿では、まずPID制御器のパラメータ決定法として知られている北森の方法を、このスイッチング電源の位相補償回路に適用すれば、解析的な定数決定が可能なことを示す.次に、高速応答性についての理論限界を求める.さらに制御理論の分野で改良型PID制御として知られている比例・微分先行型PID制御をスイッチング電源に適用し、通常の位相補償回路と比べ、優れた高速応答性を確認、また負荷変動に対する応答性と目標値に対する応答性が両立できることを確認したので報告する.

言及状況

教えて!goo (1 users, 1 posts)

スイッチング電源では電圧をPWM制御しています。 PWM制御の波形を細かく見ればスイッチング波形つまりON-OFF波形です。しかし、もっと長い時間のレンジで見ると電流はアナログ的に流れています。 このPWM制御の上位の制御には、PIDなど一般的な制御手法が使われています。上位というのは、外側の制御ループという意味です。一般的には、外側のループの方が長い制御周期になっています。 これより ...

OKWave (1 users, 1 posts)

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