著者
美和 千尋 河原 ゆう子 吉田 久美子
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.85-89, 2009
参考文献数
15
被引用文献数
2

本研究は,障害者の入浴介護においてミストサウナを利用することで,介護者の介護負担を軽減できるかどうかを検討した.対象は若年男性10名(平均年齢20歳)とし,片麻痺患者を模擬させてミストサウナと浴槽入浴での入浴介護を行った.介護者の介護負担として,介護時間,筋活動量,血液検査(乳酸脱水酵素酵素,白血球),気分変化(POMS)を測定した.その結果,ミストサウナによる入浴介護は浴槽入浴と比較して,介護負担の指標とした介護時間が短く,介護時間全体の総筋活動量が有意に小さく,乳酸脱水素酵素の不変,疲労気分の軽減が図れた.ただ,白血球数の増加が浴槽入浴ではみられなかったがミストサウナではみられた.このことより,ミストサウナは,障害者の介護における介護者の身体的,精神的負担を軽減させる入浴方法として利用できると考える.

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