- 著者
-
庄山 茂子
加來 卯子
栃原 裕
- 出版者
- 人間-生活環境系学会
- 雑誌
- 人間と生活環境 (ISSN:13407694)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, no.2, pp.57-64, 2010-11
男性漁業従事者219名を対象に、紫外線に対する意識や対策ならびに紫外線対策としてのサングラス装着について調査を行った。世代別に分析し、次のような結果を得た。(1)年齢の異なる4群間で紫外線に対する意識や対策に有意差は認められなかった。4群ともに紫外線に対する意識は比較的高かった。(2)紫外線対策の実施状況は35歳〜49歳は約23%で、その他の群は約30%であった。具体的な対策の内容は、「帽子をかぶっている」、「長袖の服または長ズボンを着用している」であった。(3)サングラスの装着率は、50〜64歳は33.3%、その他の群は約25%であった。常時メガネを使用する者の方がサングラスを装着していた。(4)サングラス装着に対する抵抗感は、年齢が高いほど高く、65〜83歳では約50%であった。抵抗感のある理由としては、「視界がせまくなったようで作業がしにくいから」、「サングラスを着けると、周りの色が正しく見えにくいから」が多かった。(5)65〜83歳の21.7%は、白内障の眼疾患をもち、そのうち80%はサングラスを使用していなかった。