著者
今井 正樹 趙 志 岡田 誠之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.171, pp.23-29, 2011
参考文献数
12

建物内の水に対する消毒剤の基準は、消毒剤としての残留塩素または二酸化塩素が規制値以上に存在しなければならないとしている。この規制値を維持するための対策を検討するためには、消毒剤の濃度発散要因を明らかにしなければならない。そこで消毒剤濃度の発散に影響する要因として、水温、容器の材料、水深、水槽の大気開放または密閉条件、水に溶解している物質とする。本報告では次のことが知見として得られた。(1)減少に影響している要因、(2)水温の影響を指数近似で数値を得ることができ、残留塩素に比べて二酸化塩素は発散係数が大きいこと、(3)残留塩素及び二酸化塩素とも水層に比べて空気層の比、すなわち容積比が高くなると発散係数が高くなる、(4)湿潤面積/口径の比と発散係数の関係式、(6)消毒剤の濃度の発散を推定式で現すことができた。

言及状況

外部データベース (DOI)

収集済み URL リスト