- 著者
-
杉本 大一郎
- 出版者
- 日本惑星科学会
- 雑誌
- 遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.3, pp.211-221, 2011-09-25
- 参考文献数
- 11
中澤清さんが「林太陽系の日々」と題して,「林忠四郎先生の人となり」について,3回にわたって連載された.そこでの話は,中澤さん(林研究室大学院8期生)が京都大学に在籍された時期(1965〜1982年度)に,また研究については太陽系起源に限ったものであるとされている.それを補うものとして,林研究室開設の頃のことと,林先生の京都大学定年退官(1985年3月)以降のことについて書いて欲しいと,小久保編集委員に頼まれた.そう言われても,私が林研究室に在籍したのは大学院生の5年間(1959〜1964年度)だけだし,私は物事が済んだらさっさと片付けてしまう性格なので,記録は殆ど残っていない.それでも,林先生の研究のもう一つの大きい柱である星の進化をとおしての関係だったし,中澤さんが関係されなかった側面のことがいくつかあるので,それを紹介したい.ただし話は,私が直接に関わったことを断片的に述べるだけのことになるのを,お許しいただきたい.