著者
豊田 規人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.106, pp.7-12, 2011-06-23

パロンドゲームにおいてパラドッキシカルな様相を露呈することが,[2],[3]によって示された.二つの確率的に負けるはずのゲームをランダムに繰り返すと勝ちゲームなるというものである.その後,この当初のナイーブな設定に対する様々な拡張された設定においても同様のパラドキシカルな様相を示すことが実証された.特に1次格子,或いは二次元格子上のパロンドゲームにおいてもパラドキシカルな様相を示すことが実証された.この論文では,それをスケールフリーネットワークにおけるゲームに拡張した場合を考察する.ナイーブな設定として,第二ゲームのパラメーターとして,プレーヤーとネットワーク上で隣接する勝ち組プレーやの人口のみを考慮した場合を考える.この場合パラドックスが生じないことを,シミュレーションを加味した理論的考察により示す.

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