著者
小倉 史帆 豊田 規人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.249, pp.53-56, 2014-10-16

本研究ではラダー型ネットワークについて4×3種類のモデルを作り,ブライスのパラドックスが起きるかどうか考察した.今回のモデルでは,バイパスは双方向であると仮定している.コンピュータシミュレーションによってナッシュフローを求め,バイパスの流量がノントリビアルな場合において,ブライスのパラドックスが起きうることを示した.また,パラドックスが起き得る条件も求めた.
著者
早川 昇太 豊田 規人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.185, pp.1-6, 2003-07-07
被引用文献数
1

我々は,三すくみの利得関係を持つ3つの戦略を格子型に配置するパターンにおいて,さまざまな利得の差を設けその状況変化を調べた.その結果,自身の利得の高低だけではなく自身の天敵や餌となる戦略の利得との対比が重要な意味を持つことを発見した.またある一定の状況において,3つの戦略を併せ持った「渦巻き・箱型」集合戦略が場を支配することを発見した.また,周期的な変化になるまでのフェイズ数にも大きく差があることがわかった.
著者
豊田 規人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.106, pp.7-12, 2011-06-23

パロンドゲームにおいてパラドッキシカルな様相を露呈することが,[2],[3]によって示された.二つの確率的に負けるはずのゲームをランダムに繰り返すと勝ちゲームなるというものである.その後,この当初のナイーブな設定に対する様々な拡張された設定においても同様のパラドキシカルな様相を示すことが実証された.特に1次格子,或いは二次元格子上のパロンドゲームにおいてもパラドキシカルな様相を示すことが実証された.この論文では,それをスケールフリーネットワークにおけるゲームに拡張した場合を考察する.ナイーブな設定として,第二ゲームのパラメーターとして,プレーヤーとネットワーク上で隣接する勝ち組プレーやの人口のみを考慮した場合を考える.この場合パラドックスが生じないことを,シミュレーションを加味した理論的考察により示す.
著者
豊田 規人 三枝 武男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.148, pp.121-128, 1996-07-13
被引用文献数
5

(F) IRSで用いられる仮定に基付かないより広い状況で可能な学習項目に対する一つのMeasure ("重要度")を導入する. この"重要度"を実例で計算し、特性、用途等を論じた。更に着目している学習項目の周辺の関連度をも考慮した"Shapley Value"を専入し、実例で計算し、その結果を分析しつつ、両者の特性、用途等比較吟味してきた. Shapley Value は、協調ゲーム理論の一つの合理的解を与えるものであるが、その定義から、ここで導入された"重要度"のExactな表現である. 実際"重要度"は"Shapley Volue"の一次近似とみなせ, "重要度"に生じる縮退を解くことが出来る.